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宿泊施設

選ばれる民泊施設とは? 建築士が実際に運営して感じた宿泊施設づくりのポイント

「出したら売れる民泊」の時代は終わりました

選ばれる民泊施設にするために必要な考え方
ここ1年ほどで、民泊施設は「予約が入る施設」と「予約が入りにくい施設」の二極化が進んでいると感じています。

数年前までは、宿泊施設の供給が不足していたこともあり、ある程度の立地であれば予約が入る時代でした。しかし現在は、福岡市内でもホテルや民泊施設が次々と増え、宿泊者は多くの選択肢の中から施設を選ぶようになっています。

そのため、同じエリア、同じような広さ、同じような宿泊料金であっても、稼働率に大きな差が出ることがあります。
これからの宿泊施設運営では、ただ部屋を用意するだけでは十分ではありません。宿泊者から「ここに泊まりたい」と思ってもらえる理由をつくることが重要です。
戸建てを民泊施設へ用途変更した事例

重要なのは「誰に泊まってほしいか」を決めること

「どんなゲストに泊まってほしいのか」
「そのゲストは何を求めているのか」
「この物件ならではの魅力は何か」

これらを考えずに計画を進めると、設備やインテリアに統一感がなくなり、結果として印象に残りにくい施設になってしまいます。

一方で、ターゲットが明確になると、必要な設備、家具の選び方、部屋の見せ方、写真の撮り方まで自然と方向性が見えてきます。


事例: 「推し活女子」が泊まりたくなる部屋づくり

例えば、【『1K・20㎡のワンルーム』福岡市中心部からは少し離れているがPayPayドームへのアクセスが良い立地】という物件があったとします。

この物件では、立地の特徴を活かし、
「推し活で福岡を訪れる女性が泊まりたくなる部屋」
というコンセプトを設定しました。

ポイントは、豪華な設備を入れることではありません。限られた空間と予算の中で、誰に向けた部屋なのかを明確にすることです。

1. ベージュとホワイトを基調にしたインテリア
推しグッズやアクリルスタンド、うちわなどを撮影しやすく、写真映えする空間を意識しました。派手な色を使わず、推しカラーが映える背景づくりを心掛けています。

2. ダブルベッドではなくシングルベッド2台を採用
推し活は友人同士で宿泊するケースも多くあります。
そのため、カップル向けのダブルベッドよりも、同性同士で利用しやすいツイン仕様を採用しました。

3. 身支度しやすい洗面スペース

ライブやイベント前は身支度の時間も大切です。
大きめの鏡や使いやすい洗面スペースを設けることで、快適に準備ができる環境を整えました。

小さな部屋でも、コンセプト次第で選ばれる
この事例では、豪華な設備を導入したわけではありません。決して広い部屋でもありません。
しかし、「誰に泊まってほしいか」を明確にすることで、限られた予算の中でも優先順位がはっきりし、ゲストに響く空間づくりができるようになります。

実際にこの考え方で企画した施設は、オープン直後から予約が入り始め、執筆時点で翌月の稼働率は71%を超えています。
大切なのは、「誰のための施設なのか」を明確にする事で、その魅力を必要としているゲストに選んで頂いているのではないかと感じています。

旅館業許可や民泊届出はスタートライン
選ばれる施設には理由がある
これからの民泊運営は、ただ部屋を貸すだけでは難しくなっていくと思います。
宿泊者は数ある施設の中から、「ここに泊まりたい!」と思える理由を探しています。
だからこそ、
・誰に泊まってほしいのか?
・その人は何を求めているのか?
・この施設ならではの魅力は何か?

を考えながら施設づくりを行うことが重要でその先にある「選ばれる施設づくり」こそが、これからの宿泊事業において最も重要なポイントではないでしょうか。

弊社では、旅館業許可取得のサポートだけでなく、ターゲット設定やコンセプトづくり、インテリア計画のご相談も承っております。
空き家や空室の活用をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

 

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